患者として、看護師として

-高橋さん

高橋さん

 

植込みを受けてから8カ月後に、初めてICDが作動しました。友人と会食していて、トイレに立った時でした。そのまま病院へ運ばれてしまいとにかく驚きましたが、実は初めて入れて良かったと感じたんです。ICDがなければ、きっとあの時に私は死んでいたのですから。

肥大型拡張型心筋症という病気で、家族は次々に亡くなりました。小学校5年の時に母を目の前で亡くした時の悲しみは今も消えません。病気になる方々を助けたいと看護師になったのも、その時の体験からです。

母や亡くなった兄や姉たちと同じ病気とわかったのは、わりあい最近のことです。突然死につながる不整脈が出る可能性があると医師にいわれ、使用を勧められたのですが、家族の死を同様に体験している姉は反対し、決心が固まって植え込んだ後も気分は落ち込んでいました。行動は制限されるし、最初は胸の傷も気になったのです。人間恐怖症になるほどでした。

前向きに考えられるようになった今、勤めている病院で、ペースメーカ植込みに直面して悩んでいる患者さんに出会うこともあります。患者の立場から話してあげるとみなさん参考になるようです。そんな時、ICDを入れたことや今の職業を選んだことに満足感を覚えるのです。

注:治療法はどなたにでも有効というわけではありません。詳しくは主治医とご相談ください。

Last updated: 22 Sep 2010

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