「家族の言葉に励まされて」

-砂田さん

砂田さん

 

「漁業から離れるべきだろうか」。4年前の冬、サヨリ漁の船の中で胸に痛みを感じ、救急車で搬送されました。不整脈でした。さまざまな検査を受ける過程で、しばしば絶望に近いものさえ感じました。体あっての漁師なのですから。

聞いたこともない植込み型除細動器(ICD)を体に入れなくてはならない、という医師の薦めに、また不安になりました。当時は県庁の担当課でもこの機器を知らなかったのです。

ICDを植込む決意をしたのは「命が助かるのなら入れてほしい」という3人の息子たちの言葉でした。とりわけ当時中学生だった三男の「長生きしてほしいんだ」という言葉に、心を揺り動かされました。

使い始めてからは、以前のように体にだるさを感じることはありません。冬から春にかけてのフグ漁とサヨリ漁、夏のハモ漁。海の上ではいつも一人です。心配した家内は、慣れない船の上で1年近くも手伝ってくれました。今は次男が一緒です。力が必要な作業はすべて援助してくれ助かります。

私の場合、体が疲れてくると声がかすれたりする、という予兆があります。そういう時は無理をせず漁を休むようにしています。でも、役員をしている漁協は今、地元に建設が予定される原子力発電所を巡り揺れています。陸上でも忙しくなりそうで、気持ちの方はなかなか休まらないのですけれど。

注:治療法はどなたにでも有効というわけではありません。詳しくは主治医とご相談ください。

Last updated: 22 Sep 2010

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