山本さん

山本さん

心臓弁の植込み手術の前日、眠れなくて家族に手紙を書きました。「今までありがとう」。そして息子には「小さい時たたいてしまってごめんね」。執刀の先生を100%信頼していましたが、統計上3%は死亡するといわれていて、感傷的な気分になっていたのだと思います。

40歳の時、「僧帽弁狭窄症」と診断されました。眠ることができず時折胸が重いという症状でした。そのうちに過呼吸も出てきました。服薬はしましたが、血流が悪くなり体がむくみ始めました。体がむくむと運動をしない。そうすると体重も増えるという悪循環です。家族のために毎日の家事はこなしましたが、動くとつらく、症状が重いと自宅の階段を一段も上がれなかったこともあります。その後「僧帽弁狭窄症及び心房細動による心機能障害」と診断されました。

3年ほど前、主治医に「そろそろ手術をしますか」といわれ決断しました。医学的な知識はメディアから得ていたので自分でも納得した上での決断でした。そして生体弁を選択しました。10年から15年で植え替えをするリスクはあるのですが、機械弁だと血流をよくする薬を飲み続けるため、食事制限があり出血すると止まりにくいという短所があるためです。

手術の翌日、気づいたら普通に歩いていました。入院の時はゆっくりしか歩けなかったのに。退院後、自宅の階段を楽に上れたのは十数年ぶりでした。体重も減りました。今、動くのさえ苦しかった頃を思い出しながら、笑顔で生活できる喜びをかみしめています。

注:治療法はどなたにでも有効というわけではありません。詳しくは主治医とご相談ください。

Last updated: 22 Sep 2010

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