日常生活の注意

 

手術から回復すると、日常生活に戻ることができますが、機器を植え込んだ後の生活には、術前とは違った注意が必要になります。

日常生活をどう過ごすかは、患者さんの状況に応じ、医師または看護師から指導があります。ここでは、回復後の生活に関する一般的なものをご紹介します。

いつも心がけておくことは?

毎日安静時(とくに朝起きたとき)に脈を取り、記録することを習慣づけるとよいでしょう。担当医師の指示通りに定期検診を受け、機器の作動状況などを確認しておく必要があります。CRT-P/CRT-Dに影響を与えるような大きな電気や磁力が発生する機器は避けなければなりません。

家庭での電気製品の使用

電気製品を使う場合、からだに直接電気を通すもの、外へ強い電磁波を出すものは使用を避けてください。たとえば、使用中の電磁調理器に近寄ること、体に電極を貼るタイプの治療器などは注意が必要です。家庭用医療機器、例えば電位布団、ジアテルミーは使用を避けてください。また、電気毛布などは普通に使っている限り影響を与えないと思われますが、長時間使用するものですから、心配ならば事前にふとんを温めておき、眠るときはコンセントを抜く方がよいでしょう。また、CRT-P/CRT-Dは磁力の影響を受けます。植込み部に磁石などを近づけないようにしてください。肩こり用の磁気ばんそうこうなどは使用しても構いませんが、CRT-P/CRT-Dの真上に貼るのは避けてください。

乗り物の影響はありますか?

自動車やバイクのエンジンは、セルモータを回すときに大きな電流が流れ、機器に影響をおよぼす場合があります。したがって、エンジンがかかっている自動車のボンネットを開けて内部をのぞき込むような動作は避けてください。自動車の運転については、担当医にご相談ください。また、運転中は急ブレーキをかけたときにシートベルトがCRT-P/CRT-Dに強い衝撃を与える恐れがあります。あらかじめ植え込み部付近にはクッションなどをあて、強い圧迫を防ぐようにした方がよいでしょう。

お風呂やサウナに入っても大丈夫ですか?

お風呂やサウナはCRT-P/CRT-Dに影響を与えませんが、電気風呂(銭湯などにある湯に低周波電流が流れている風呂)は影響を与えるため注意が必要です。一般的に熱いお風呂や長湯は脈拍を上げ、心臓に負担をかけるといわれています。入浴時間は10~20分程度にしましょう。また、サウナ風呂も同様の理由であまり長く入らない方が心臓のためにもよいでしょう。

旅行には行ってもいいですか?

担当医師にご相談ください。基本的にはCRT-P/CRT-D が植込まれていても、旅行に問題はありません。ただし、航空機へ搭乗する際の金属探知機に機器が反応したり、影響を受けたりする場合があります。空港の係官にCRT-P/CRT-D手帳、またCRT-P/CRT-Dカードを提示してください。このカードは、海外の空港でも有効です。また、空港に関わらず、突発的な事態に備え、CRT-P/CRT-D手帳は常に携帯することをお勧めします。

CRT-P/CRT-Dは、設定により、決められた時間に動作するようプログラムされている場合があります。時差があるところに出かける時は旅行前に一度担当医師に相談した方がよいでしょう。メドトロニック社製のCRT-P/CRT-Dを植込んでおられる方が国外へ旅行、あるいは赴任されてCRT-P/CRT-Dのチェックを行う必要が生じた場合に対応が可能な施設・病院を簡単に検索していただけます。
http://www.medtronic.co.jp/traveling/

電磁波の影響

電気や磁石を使用する機器のなかには、その周辺にエネルギー場が発生していることがあり、そのエネルギー場によって心臓機器が正常に機能しなくなる場合があります。電気製品の周辺に発生するエネルギー場の強さは、製品によって大小さまざまです。電気製品に近づくほど、エネルギー場は強くなります。

ほとんどの電磁エネルギー場は小さく弱いため、心臓機器に影響を及ぼすことはありませんが、エネルギー場が強い電気製品(溶接機やガソリン動力チェーンソーなど)は、心臓機器が送出する治療に影響を及ぼす可能性があります。

本サイトの内容は、医師の診察に代わるものではありません。病状や治療に関しては、必ず主治医の診断を受けてください。

Last updated: 22 Sep 2010

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