脳深部刺激療法(DBS)は、本態性振戦 に付随する腕や手の振戦を抑制することが明らかになっている外科治療です。
脳深部刺激療法(DBS)では手術で植え込む心臓ペースメーカーに似た装置を使い、身体の動きをコントロールする脳の対象エリアに電気刺激を送ります。これらのエリアへ刺激を送ることで本態性振戦の運動障害を引き起こす信号を遮断します。それにより多くの患者さんが体の動きをよりコントロールできるようになります。
脳深部刺激療法(DBS)は、次の3つの植込み型装置で構成されています。
刺激発生器(パルス発生器)– 刺激発生器は延長用電極とつなげられます。心臓ペースメーカに似た小型装置に電池と電子回路が内蔵されています。刺激発生器は通常、胸部の鎖骨下付近の皮下に植込まれます (患者さまによっては腹部に装置を植込むこともあります)。「脳のペースメーカ」と呼ばれることもあるこの装置は、刺激に必要な電気信号を作り出します。
これらの電気信号が、延長用電極と電極を通って脳深部に刺激を与えます。電気刺激は無線で調整できるため刺激発生器(パルス発生器)の設定を確認または変更することが可能です。
刺激発生器の設定と刺激レベルは、体外から医師用プログラマーを使って調整することができます。
本態性振戦は治癒しませんが、脳深部刺激療法(DBS) が本態性振戦の症状を軽減することができます。
脳深部刺激療法(DBS)のリスクには、手術のリスク、副作用などがあります。詳細は、注意事項をご参照ください。
1960 年代以降、神経学者と神経外科医が脳の特定部位を位置づけし特定する方法として、電気刺激が使われてきました。メドトロニックは、著名な国際研究者たちと連携して 1980 年代に脳刺激技術を開発しました。
現在の脳深部刺激療法(DBS)は、パーキンソン病と本態性振戦の治療に保険適応されています。* 1997年以降、世界で 55,000 人以上の患者さまの症状が改善されています。
本態性振戦を根治する治療法はありませんが、脳深部刺激療法(DBS)は本態性振戦の症状の一部を治療することができます。脳深部刺激療法(DBS)は基礎疾患を治すわけではないので、この治療を中止すると症状が再現します。
脳深部刺激療法(DBS)によって69%の本態性振戦患者で、日常生活に支障をきたすふるえが完全に、もしくは有意に軽減されました。脳深部刺激療法(DBS)は患者さまの日常生活を改善します。1
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