アデノイドとは、のどの一番上(鼻の奥)にある、リンパ組織です。アデノイドは細菌を体内のさらに奥へと入らないように捕獲する働きがあると考えられています。しかし、捕獲された細菌が、耳管を通って中耳に達した場合やアデノイドを腫らして耳管をふさぎ、中耳で滲出液と細菌の貯留を引き起こした場合に、アデノイドが中耳炎の一因となる場合もあります。
マイクロデブリッダーを使用したアデノイド切除術には、他の治療法より優れた点がいくつかあります。
2003年に実施された調査研究では、マイクロデブリッダー、鉗子(切断)、吸引焼灼(加熱)による各アデノイド切除術の差が明らかになりました。(出典1)この研究では、1年間にすでに2回の鼓膜チューブ挿入術を受けていた1,270名のお子さんを対象に追跡調査が行なわれました。調査の目的は、アデノイド切除術を受けたお子さんがどのくらいの頻度で3回目の鼓膜チューブ挿入術を受けなければならなくなったのかを調べること、つまり、どのタイプのアデノイド切除術がより有効かを検討することでした。
研究の結果は、マイクロデブリッダーを使用したアデノイド切除術を受けたお子さんは3回目の鼓膜チューブ挿入術を必要とする確率がかなり低いことを示すものでした。
その他の方法では、除去する組織の量をコントロールすることが難しい場合があります。除去する量が多すぎれば、近くの組織を傷つけて合併症の原因となるおそれがあります。除去量が不十分だと、アデノイドが再び大きくなり、感染症が再発する可能性があります。
アデノイド切除術に使われるマイクロデブリッダーは、きわめて正確な操作が可能であるため、執刀医はより容易に切除コントロールを行なうことができ、除去が必要な組織だけを切除することが可能となります。また、マイクロデブリッダーと内視鏡によってアデノイド組織を直接見ることができます。さらに、到達が難しいアデノイドへのアクセスが容易になります。
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