効果とリスク

日本では心臓を動かしたまま手術をするOPCAB手術が盛んに行なわれ、病院によっては殆どのバイバス手術をほぼOPCABとしている病院もあります。その理由として、人工心肺装置を使用する際に血管に穴を開けたり触ったりすることで血管内のプラークがはがれ飛んで脳梗塞を引き起こす可能性や、血液が異物と接触することで炎症が起こり、術後の臓器障害の原因になるとされたからです。それらのリスクを回避するため人工心肺装置を使用しないOPCAB手術が注目され普及がすすみました。しかしながら、OPCAB手術でも外科手術としての効果とリスクはありますので、以下の項目を理解してから手術をうけることをお勧めします。

OPCAB手術の効果

  • 高齢者、腎不全等のハイリスク患者での早期死亡リスクが低い
  • 術後の脳障害発生頻度が低い
  • 術後の腎機能障害発生のリスクを軽減する
  • 入院期間が短く、出血量、血液製剤の使用が少ない

OPCAB手術のリスク

  • 出血による再開胸
  • 感染症
  • 血液透析
  • 呼吸器疾患、縦隔炎
  • 手術による死亡

また下記条件がどれだけ当てはまるかによって、その患者さんのリスクが決まります。

  • 年齢(70歳以上)
  • 術前の健康状態
  • 緊急手術の場合
  • 喫煙
  • 低心拍出量症候群
  • 糖尿病
  • 慢性肺疾患
  • 慢性腎疾患

しかし上記リスクが懸念される場合でも、適切な時期を考慮し術前評価と適切な手術計画ができれば、OPCAB手術も可能な場合がありますので、医師とよく相談してください。

 

本サイトの内容は、医師の診察に代わるものではありません。病状や治療に関しては、必ず主治医の診断を受けてください。

Last updated: 22 Sep 2010

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