冠動脈バイパス手術の流れ


冠動脈バイパス手術によって、毎年何十万人もの命が助かっています。そして日本では、人工心肺を使用しないOPCAB手術が積極的に行われています。心臓を動かしたままどうやって手術をするのか、次に詳しく紹介します。

手術前

今日では手術の適応となった患者さんは、外来で手術のための検査や準備をしています。まず胸部のレントゲン、心エコー、心電図、心臓カテーテル検査を行なって、心臓のどこに問題があるかを詳しく調べます。心エコーにより心臓に問題のある部位を特定します。また心臓カテーテルはX線透視下で冠動脈のどこがつまっているかを確定します。これらの検査によって外科医は患者さんの健康状態と、心臓のどこに問題があるのかを知ることができます。

さまざまな専門医や看護師が手術をサポートするチームとして編成され、手術についての情報や知識を提供してくれるでしょう。わからないことは質問し、心配なことがあれば相談し、不安を取り除きましょう。

手術中

OPCAB手術の場合、通常は3~6時間の手術になります(手術時間は何箇所にバイパスが行われるかにもよります。)全身麻酔になりますが、心臓は手術中も動いています。
まず外科医は胸骨の真ん中を切開し、心臓を露出させます。次に外科医は体の他の部位から血管、グラフトを採取します。

そして外科医はグラフトの片端を閉塞している冠動脈の上側に、もう片端を下側に吻合します。グラフトは心臓が動いたまま吻合されるので、外科医はスタビライザーを用いて、その吻合部位だけを固定します。さらに心臓を持ち上げ吻合部位を見やすくするハートポジショナーを用いることもあります。グラフトがすべて吻合されると、胸の切開層は閉じられて手術が終了します。

手術後

入院期間は病院によっても違いますが、通常はICUとよばれる部屋で手術直後の状態を厳重に管理します。その後状態が安定したら、一般の病棟に移り 退院するまでを過ごします。OPCAB手術はCCAB手術に比べて短いICU滞在期間であると言われています。

看護師や医師、またリハビリテーションスタッフは、傷のケア、食生活、薬、退院後の生活についての疑問に適切なアドバイスをしてくれます。

OPCAB手術はCCAB手術に比べて短い入院期間であると言われています。退院後も、自宅でどんなリハビリを続ける必要があるかを指導してくれるでしょう。

本サイトの内容は、医師の診察に代わるものではありません。病状や治療に関しては、必ず主治医の診断を受けてください。

Last updated: 22 Sep 2010

Section Navigation

Japan