沿革:慢性疾患のトータルケアへ
2001年、メドトロニックのCEOに就任したアート・コリンズは、慢性疾患治療の長期的サポートに着目しました。長期治療がますます一般的となり、費用がかかるようになっていたからです。
コリンズCEOは情報技術と生体工学技術の一体化を進め、製品の機能性を高める取り組みをリードしました。その一例が、2002年の遠隔モニタリングシステムの導入です。患者さんから離れた場所で、医師は植込み機器の情報にインターネットを使っていつでもアクセスできるようになりました。定期健診など植込み治療後のケアを、より行いやすくするだけでなく医療費の削減にも貢献しています。
今日では、20カ国の2400近い医療機関で、25万人の患者さん(心疾患を有する患者さん、および糖尿病向けデバイスを使用中の患者さん)が使っています。

現在メドトロニックの心疾患用デバイスの多くが、無線技術を利用したワイヤレス対応型に移行しています。これらのデバイスと、遠隔モニタリングシステムを併用することで、必要な情報をタイムリーに、また自動で送信することが可能となります。この機能は、さらなる安全性の向上や、診療の効率化をもたらすだけでなく、デバイス治療の新たな可能性を広げます。
21世紀に入り、生体工学と生物学の分野は、メドトロニックにとって一層重要となりました。両分野の技術を応用することで、早期の疾患治癒の可能性を追求しています。
例えば、骨形成たんぱく質を利用した製品は骨の再生を促し、脊椎固定術などの整形外科や歯科口腔外科領域で利用されます。
2001年、ミニメド社を買収し、糖尿病管理用インスリン注入ポンプを製品ラインに追加しました。糖尿病管理は、薬剤注入に関する専門技術の応用でした。患者さんによる適切な血糖値管理やQOL向上に役立つシステムの提供を目指しています。
今後の展望
メドトロニックの事業は、慢性疾患のトータルケアにまで拡大しつつあります。それは、予防から治療後のフォローアップまで、ケア全体を通じて患者さんを支援することを意味しています。
30を超える慢性疾患をカバーする専門知識を生かし、医療機器産業のリーディングカンパニーとして、一人でも多くの慢性疾患をお持ちの方に先端医療技術を提供していく努力を今後も続けていきます。
※文中の「メドトロニック」は米国本社のことです。
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2010 List of 100 Best Corporate Citizens

米国メドトロニック社はCorporate Responsibility誌の 2010 List of 100 Best Corporate Citizensに選出されました。